2019年03月20日

【交通事故】高次脳機能障害とは?

1 事故で生活が一変…高次脳機能障害とは

事故で強い衝撃を受けた後,病院でけがは治してもらったのに,事故前より物覚えが悪くなった,ミスが多くなった,怒りっぽくなった…そういった症状があれば,高次脳機能障害かもしれません。

高次脳機能障害とは,病気や交通事故,労働災害などによって脳が傷つき,ものごとの認識や記憶・学習,感情の抑制といった機能に障害を負った状態のこと。

こういった脳の機能が低下してしまった場合,日常生活を送ることすら難しくなってしまうおそれがあります。今回は,高次脳機能障害とはどんなものなのかについてご説明します。

2 高次脳機能障害の症状


傷ついた脳の部位や範囲によって,高次脳機能障害の症状は様々ですが,たとえば以下のような症状がよくみられます。

① 注意障害
ミスが多くなった,いくつかのことを同時にすると混乱してしまう,1つの作業を長く続けられない…など。

② 記憶障害
ついさっきしていたことを忘れてしまう,昔のことは覚えていても新しいことを覚えられない…など。

③ 遂行機能障害
約束の時間を守ることができない,自分で考えて動けず指示してもらわないと何もできない…など。

④ 社会的行動障害
自己中心的な言動が多くなった,思い通りにならないと大声を出す,よく興奮するようになった…など。

多くの場合,これらの症状が複数起きてきます。こういった症状は高次脳機能障害で起きる症状の一部を挙げたものですので,詳細は医師に診断してもらう必要があります。

3 高次脳機能障害の認定

上記のように,日常生活に大きな影響を及ぼす症状が出る高次脳機能障害ですが,近年,国を挙げて調査が実施され,広く知られるようになってきました。その結果,適切な治療やリハビリを施すことができる病院が多くなってきています。

高次脳機能障害情報・支援センターのホームページが参考になります)

しかし,交通事故や労災事故などで,相手方に賠償を求めたいときは,高次脳機能障害の認定は簡単ではありません。骨折などの明らかなケガであれば誰が見てもわかるのですが,高次脳機能障害は他人から見えない脳の傷のため,判断が難しいのです。

対処は早ければ早いほどいいので,少しでも疑わしいと思ったら,医師と弁護士に相談することをおすすめします。

2019年03月20日 | Posted in 交通事故, 個人の法律相談, 個人の法律相談のお役立ちブログ, 全記事, 解決事例 | | Comments Closed 

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