2019年04月25日

【セクハラ・パワハラ】セクハラの損害賠償は?治療費、慰謝料、休業損害を請求できた!

ご相談の内容

電気工事業を営む会社に就職した30代の女性からのご相談でした。

常に上司と一緒に現場を回り、電気工事を行っていたのですが、
脚立にのぼって作業をしていると、その上司からお尻を触られるようになり、
何かにつけてボディタッチをしてくるので、
精神的に参ってしまい、うつ病になり、退職を余儀なくされたそうです。
その後もうつ病の影響で就労ができず、生活に困っているとのことでした。

治療費、慰謝料はもちろん、
本来は働けていた分の給与(休業損害)の請求をしたいとのことでした。

 

解決への道筋

セクハラとは相手方の意に反する性的な言動をいいますが、
性的自由ないし人格権を侵害するものとして不法行為(民法709条)に該当します。

また、職場でのセクハラについては、会社は従業員の選任、監督について相当の注意をしたときでない限り、使用者責任を負います(民法715条)。

また、会社は職場環境に配慮する義務も負っており、それに違反した場合は、債務不履行責任を負います(民法415条)。

 

治療費や慰謝料の請求は認められると思いましたが、

休業損害については、裁判をした場合には、セクハラによるものとは認められない、
あるいはうつ病になったのは本人の性格による部分も大きいのではないかということで、ごくわずかな金額しか認められない可能性が高いと思われました。

 

そこで、上司と会社に対して調停を提起し、
その中で治療費、慰謝料、休業損害の額について話し合いをすることにしました。

調停では、会社から治療費、慰謝料、半年分ほどの休業損害を支払ってもらうことになりました。

依頼者の生活も安定し、立て直すことができました。

執筆者プロフィール
弁護士紹介|浮田 美穂(副所長) 弁護士 浮田美穂 >>プロフィール詳細
平成14年より兼六法律事務所で勤務。
女性からの相談が多いため,セクハラ・パワハラの被害についての調停・訴訟の経験もある。
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