2018年11月27日
『振り込め詐欺』体験談 in アメリカ
『振り込め詐欺』の被害が後を絶ちません。
かくいう私も、『振り込め詐欺』を目撃しました。と言っても、場所はアメリカ。
当時はロサンゼルスに住んでいた私。
同じ日本人の友人が、永住権の抽選に応募しました。
そんなの当たるの~?とからかっていた私達に、慌てた友人から電話がかかってきました。
「何かあたったみたい!」
そして、英語に自信のなかった彼女から内容を確認して、とメールが転送されてきました。
送り主は米国移民局のような名前。
内容は永住権の抽選にあたったので手続きを完了するために○○ドル
(たしか、50万円程度だったと記憶しています)を送れというものでした。
こんなメール、普通、信じますよね。
でも、何かがおかしい。。政府機関からのメールのはずなのに、gmail。
個人の宛先もなければ、応募番号も書かれていない。
行政機関から届くこの種のメールとは、明らかに違うのです。
後で判明したところによると、やっぱりこれは『振り込め詐欺』の一種でしたが、
それにしても、タイミングといい、ある意味良く出来た詐欺でした。
アメリカでは、他にも、商標登録申請後しばらくして
、手続き費用の支払いを求めるハガキが届いたこともありました。
差出人欄には特許庁らしき名前。
でもよく見ると特許庁の住所も違うし、印刷されたハガキの感じが、何だかプロっぽくない。。
何より手続き費用は弁理士を通して全額前払いをしたはずなのに。
弁理士に確認したところ、これもやっぱり詐欺だと判明しました。
皆さま、『振り込め詐欺』には十分にお気を付け下さい。
弁護士 柴田 未来