2018年07月24日

【離婚問題】高額の慰謝料を獲得できた

ご相談の内容

夫が別の女性と交際し、
離婚したいと突然言われたという相談でした。

実は、この方のお子さんは、ある発達障害を抱えており、
夜中に大声を発するなど、住環境には特に気をつけなければならないということでした。

このため、仮に離婚をして
相談者がお子さんと一緒に新しいアパートを借りるとなると
家賃の負担が相当大きくなることが予想されました。

解決への道すじ

まず、こちらから家庭裁判所に
夫婦関係の問題を円満に解決するための調停を申し立てました。
いわゆる離婚調停に対して、円満解決調停と言われるものです。

申立書には、今回の夫婦関係のトラブルは
夫が婚外の関係をもったために生じたものであり、
相談者には全く落ち度がないこと、
お子さんの発達障害の内容。
離婚に伴い転居した際にお子さんがどういう影響を受けうるかを書きました。

さらにお子さんが通っていた施設の指導員からも
お話を聞いて陳述書を作成しました。

家庭裁判所の呼び出しを受けて調停に出席した夫側は、
やはり離婚したいと主張しました。

当方は、お子さんの養育に支障のない環境が得られる見通しが立たない限り
離婚に応じることはできないと答える一方で、
相談者に条件に見合う新居を探してもらい、
転居等にかかる費用を見積もってもらうことにしました。

幸い、相談者の実家の近くにマンションの角部屋がみつかりました。
銀行とも相談して、慰謝料が一定額受け取れれば、
それを頭金として、パート代で月々返済出来る金額の住宅ローンが組めることがわかりました。

調停委員の説得もあって、
当方が希望する慰謝料の金額で相手方も合意し、調停離婚が成立しました。

執筆者プロフィール
弁護士紹介|浮田 美穂(副所長) 弁護士 浮田美穂 >>プロフィール詳細
平成14年より兼六法律事務所で勤務。
女性からの相談が多いため,セクハラ・パワハラの被害についての調停・訴訟の経験もある。
2018年07月24日 | Posted in 【個人】離婚問題, 個人の解決事例, 全記事, 浮田美穂の記事一覧, 解決事例 | | Comments Closed 

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